Apple 社の MPP 機能による Cheetah Messaging で実施した
アップデート関連のよくある質問
Cheetah Digital は、iOS15 および macOS Monterey 12 に搭載された Apple 社の MPP 機能により発生する「偽開封」を可視化します。
※ Cheetah Messaging レポート対象: 2022 年 4 月 27 日の 4:00 以降に配信したレポート
Apple MPP 機能の仕組みについて
Apple社は、iOS および macOS に搭載された「メール」アプリケーションを使用したメールの内容検索に関連して、以下のことを行うことにより、受信者のプライバシーを保護します。
No |
Apple MPP の動作 |
説明・影響 |
1 |
メール内容は、端末のIPアドレスを共有せず、リクエストされます。 |
影響:受信者のIPアドレスと位置情報が「隠される」 説明:Apple社は共有IPアドレス経由でデータをリクエストするため、受信者の位置情報を共有せず、共有IPアドレスの位置情報を返します。 |
2 |
メールメッセージの内容をリクエストする際、一般的なユーザエージェント文字列の値を提供します。 |
メールを開封された端末やアプリのタイプを送信者が追跡するのを防止します。 |
3 |
「メール」アプリケーションは、メールを受信した後、いつでもメール内容を取得できます。 |
メール送信者は、受信者が実際メールを開封したか、それとも MPP 機能によって自動的に開封されたのかを判別できず、開封時刻を正しく追跡できません。 |
MPP 機能の影響で、受信者がメールを開封した「実際の開封」を確認する方法について
下記の挙動で、レポートに「実際の開封」として記載します。
- メール内にあるリンクをクリックする
- 「メール」アプリケーション以外のメーラー(例:Yahoo! Mailアプリ、Gmailアプリ、ブラウザ上の各メーラー、など)でメールを開封
メールドメインの影響範囲について
Apple 社のiOSおよびMacOSに搭載した 「メール」アプリケーションに読み込まれたら、どのメールドメインでも影響されます。例:gmail (Google)、ymail (Yahoo!)、hotmail (outlook)、など
アクセスのレポートやフィルターで、iPhoneやiOS15の開封数が少ない理由
MPP 機能によって開封する場合、iPhoneではなく、Apple 社のプロキシーサーバーで開封されます。
MPP 機能の影響で、Cheetah Digitalが対応したこと
開封数・開封率、ジオロケーション、デバイス情報と関連するすべてのレポートを改修します。エクスポート、フィルター、A/Bテストの勝者条件も改善する予定です。
「実際の開封」割合を確認するには
受信者がメール内にあるリンクをクリックするか、「メール」アプリケーション以外のメーラーでメールを開封しない限り、「実際の開封」割合が確認できません。
キャンペーン概要レポートに記載される「開封数の総計」は、バウンスされなかったメールのうち開封されたメッセージ総数で、「偽開封数」が実際に開封される可能性がある最大通数です。
「Real Readers」 (実際の開封) は、受信者が実際に開封した最小通数です。
「Real readers as % of Not Pre-Cached」 (非偽開封割合の実際開封) は、実際の開封を確認するために調整された開封率で、実際の開封率とは若干低くなる可能性があります。考えられる要因としては、MPP を有効化している受信者が、それ以外の受信者(例えば、MPP を有効化していない iOS ユーザー、Apple 社の製品以外のユーザー、など)と比較して、メール件名などに対して反応が異なることです。
OS の影響範囲について
MPP を適用する OS は、Apple 社が開発した iOS15、iPadOS15、macOS Monterey、watchOS8 以降の OS バージョンです。 それらの前のバージョンは影響されません。
アップデートの予定スケジュール※1
- 2022 年 4月 – キャンペーン概要レポートで「偽開封」と「実際の開封」を表示分け
- キャンペーンの概要レポートでは、2022 年 4 月 27 日以降、MPP 機能などによりメール画像がプリロードされたため発生した「偽開封」を特定できるようになりました。
- プラットフォームのアップデート(2022 年 4 月 27 日)後、新しい開封は「実際の開封」か「偽開封」かが確認され、表示分けされるようになりました。
- 2022 年 5 月 – キャンペーン概要レポートからダウンロードできる Excel などといったスプレッドシート形式ファイルで「偽開封」と「実際の開封」を表示分け
- 2022 年 6 月〜7 月 – アクセス数レポート、リーチ数レポート、比較レポート、タイムラインレポート、ジオロケーションの開封数とジオロケーションテーブルのレポートを更新
- 「アクセス」レポートで、「偽開封」が表示分けされるようになりました。
- 「比較」レポートでは、「偽開封」の除外ができるようになりました。
- 「タイムライン」レポートでは、「実際の開封」、「偽開封」および「すべての開封」を選択し、それぞれの推移をグラフで表示できるようになりました。
- 「リーチ」レポートは、「偽開封」と「実際の開封」の内訳が、それぞれ表示されるようになりました。
- 「ジオロケーションの開封数とジオロケーションテーブルのレポート」で、「偽開封」を除外できるようになりました。
- 6 月〜 7 月にかけて、Marketing Intelligence (MI) レポートもお客様ごとに対応する予定です。
- 2022 年 8 月 – アクティビティのエクスポート、フィルタ、A/Bテストの勝者条件にも対応する予定です。
- Messaging 以外の CES 製品対応については、近日公開予定です。
CES 全体へのアップデートは近日公開予定です。
※1 このスケジュールは告知なく変更される可能性があります。
※2 ユーザーエージェントで偽開封を特定することは一般的な方法ですが、 IP アドレスで特定する方法より誤判定される可能性があり、精度が低くなります。
レポートの変更点
2022 年 4 月 27 日より、キャンペーン概要レポートの「リーチ数」(Reach)と「目標:読み出し」(Goal: Reads)の項目が以下のように変更されます。
「アクセス」レポートで、「偽開封」が表示分けされるようになりました。
「比較」レポートでは、「偽開封」の除外ができるようになりました。
「タイムライン」レポートでは、「実際の開封」、「偽開封」および「すべての開封」を選択し、それぞれの推移をグラフで表示できるようになりました。
「リーチ」レポートは、「偽開封」と「実際の開封」の内訳が、それぞれ表示されるようになりました。
「ジオロケーションの開封数」と「ジオロケーションテーブル」レポートでは、「偽開封」の除外ができるようになりました。